自己紹介:池田 梨沙子(コーポレート・プランニング・グループの”自己紹介” ブログ(Vol. 3))
8日未明から朝にかけて東京では雪や雨が降りました。皆様は雪の日の思い出はありますか? さくさくと雪の上を歩く音を聞くと、私は受験勉強を思い出します。
当時は、未知なことに対する好奇心に溢れ、難しい問題を解けるようになるのが楽しく、好きな科目だけを貪るように勉強しておりました。中学受験の志望校を意識するようになると周囲の模試などによる点数が気になり、無意識のうちに競争の渦の中にいたと思います。必死に勉強していた小学校6年生の夏の頃には、父の海外転勤が決まり、制服が可愛いからというだけで選んだ志望校も受験することは叶いませんでした。
上記の様な思いを馳せつつ、この度3月1日に入社しました池田梨沙子と申します。 今回は簡単ではございますが、自己紹介をさせていただきます。
当方のキャリアの始まりは製薬会社の営業業務でした。患者さんの病状がよくなったというお話を聞くと嬉しくてやりがいも感じました。自分の結果が数字で可視化されるというのも受験勉強という競争の中で生きていた私には分かりやすい指標になっていたと思います。 他方で、会社に与えられた業務をこなし、会社の決めたルールの中での昇進を目標に自分の時間を提供しその対価としてお金をもらう。人生100年時代と言われている中でこれを続けることに意味があるのだろうか、ラットレースを走り続けるだけなのでは、そんな疑問がよぎりました。
一度疑問を持つと自分探しの旅が始まります。自分がやりたいこと、好きなことは何なのか、大切にしているものは何なのか。そう考える中で思い出したのは、大学時代の英語劇の経験です。部活のESSの中で特に英語劇に注力して活動しておりました。
年に1度の大会でPrizeを取り合う一大プロジェクトです。舞台を作るには優秀な人材も必要なので要となってくるのは実は人を呼び込む新入生歓迎会だったりします。 キャスト、コスメ、照明、音響、大道具、小道具、100人近いメンバー全員の力がたった1日の公演のために、一つの舞台を作り上げるために集中します。準備の段階では思うような演出ができなかったり、時間が大幅に長くなってしまったり、メンバー内で衝突したり、課題は山積みです。それでも最終的には納得のいく劇を打ち、お客さんが感動し、拍手をくれる。作り手も感動して泣き崩れる。その感動を共有できるのはその時、その場、その瞬間にいた作り手とお客さんしかいない。そんなモノづくり、ことづくりの虜になっていました。
もっとやりたかったことがあるのではないか、答えはないまま、5年間働いた会社を退職し、ものづくりである建築デザインを学ぶため学校へ入学いたしました。
空間によって人の行動が変わるのではないか、空間の作り方によっては初めて会った人同士が自然に会話をはじめてしまう。自然にコミュニティができてしまう、そんなことを考えながら課題に取り組みました。 これまでに多くの尊敬できる方々に会い、学び、仕事をし、それでもせっかく自分の時間を使って仕事をするのであればもっと自分にしかできないことをしたいと思いました。
そんな折、原田代表と面接で話しました。 世界で起きる様々な事象、仕組みが見えているのか、世界の社会課題を見ようとしているのか、そう自分に問いかけられるような時間でした。
もっと世界は広いのに、可能性も限りなく広がっているのに、、
自分の手の届く、身の回りのことばかり考えていたのではないかと気づかされました。
「もっと社会のために自分ができることがあるかもしれない」
幼少期に台湾や米国に住んだ経験、「リーマンショック」に衝撃を受けて経済学部に入るために必死に勉強した経験、大学時代に仲間と切磋琢磨した経験、喫煙所で声をかけて商品の提案をした経験など振り返ると、
「絶対解はない、納得解でいいのだから」と考え始めました。
国際情勢や金融マーケットの世界も一層不透明なVUCA時代において「絶対解」はありませんが、「Pax Japonica(パックス・ジャポニカ)」の実現という過程の中でこれから納得のいく答えを見つけて社会に貢献できればと考えております。
3月1日 小さな一歩を
コーポレート・プランニング・グループ 池田梨沙子 拝