教育・科学・文化の未来に関する国際組織フォーラム(FESCIOF)へ出席

2023.03.30

3月8日~9日にサウジアラビアの首都リヤドにて開催された「教育・科学・文化の未来に関する国際組織フォーラム」(FESCIOF)の会合に出席いたしました。

同会合はアラブ連盟教育・文化・科学機関(ALECSO)がサウジ教育・文化・科学全国委員会(SNC)と協力して開催した、21世紀の文化・科学・教育に関する初めての大規模な国際会議でした。


持続可能な開発目標(SDGs)の目標4でも制定されている「質の高い教育をみんなに」でもあるように、若者へ教育の機会を提供することは私たちの責任です。その中でサウジアラビアでは2005年以来300万人以上の学生を日本を含む世界各国に派遣しています。


同会合では新型コロナウイルスの感染拡大により、教育における格差が拡大したことも問題提起されていました。オンライン授業へのアクセス環境がないことや、社会交流の機会の減少による結果です。こうした教育格差を縮小することもまたグローバル・アジェンダとして取り上げられています。


またグローバル社会が変化してきており、人工知能(AI)やバーチャル・リアリティ(VR)の導入が進んできており教育において知識の教え方や共有の仕方を変える必要性があることも言及されていました。


スピーカーとして参加していたハーバード・ビジネス・スクールの助教授は、世界的な影響力を持つことを可能にする3つの側面を主張していました。

①業界をリードし、業界の標準を設定する必要性(情報の伝達方法に関する技術的な標準及びビジネスのやりからに関する文化的な標準)

②全員が効率よく仕事をするためのツールを作る必要性

③人々を集める必要性

です。そうした中で必要とされるのが「リーダーシップと研究」です。

弊団体も社会貢献事業として「東京大学光吉研究室共同研究」を2022年度より正式に開始しており、2023年度も引き続き行い、それに伴いパブリック・エンゲージメントによる科学技術の基盤作りもしていきます。また、“情報リテラシー”教育も大学生・大学院生に対しても毎年行っています。

今回の会合の参加は、「教育」はイノヴェーションに繋がる必然のツールであり、そしてその権利はすべての人が有するという再認識をできた重要なものとなりました。

国際社会においてより一層、重要な役割を担って参ります。

引き続きご高配を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

社会貢献事業担当 拝