2023年度「七星剣・年代特定事業調査」

2023.04.26

先日4月13日、高知県四万十市に「七星剣・年代特定事業調査」に関連して往訪いたしました。

文化振興・地方創生の推進を目的として、2022年より高知県四万十市で「七星剣・年代特定」等において調査の寄附を社会貢献事業として行っております。2022年度地域再生法第13条の2に規定する四万十市まち・ひと・しごと創生推進事業の「郷土博物館を核とした回遊性のあるまちづくり事業」に関連する寄附をいたしました。

そうした中で、今回当研究所から七星剣・年代特定事業調査の担当と状況確認及び意見交換をするべく高知県四万十市郷土博物館を訪問しました。引き続き実りのある成果を発信できるよう、可能な限りのサポートをしていく所存です。

また2023年度は主に神社調査・類例調査・化学分析を予定しており、以下のプロジェクト及びその他の類例調査が行われる予定です。


●高知県四万十市一宮神社の調査

「七星剣」は四万十市間崎にある一宮神社に古くから伝承されている由来不明の宝剣と言われています。一宮神社は、高知県四万十市間崎地区の旧郷社、氏神で、かつて幡多地域有数の社として祭られていたと考えられている神社です。女神の三神と言われている椎名御前(しいなごぜん)、鉾名御前(ほこなごぜん)、徳益御前(とくますごぜん)を合祭し、祭神は阿遅鉏高彦根(あじすきたかひこね)神です。「神様の結婚式」とも呼ばれる不破八幡宮の秋季例大祭の際に、三神のいずれかが「みくじ引き神事」により選ばれ、船により御神幸されるというイヴェントもあります。

具同中山遺跡群出土鉄剣の調査

高知県四万十市具同にある具同中山遺跡は「弥生時代・古墳時代・古代・中世」が主な時代と言われており、「弥生土器・土師器・須恵器・勾玉・鉄剣・貿易陶磁器・瓦器」などの遺物が多量出土されています。中世には「荘倉」と考えられる大型掘立柱建物跡が検出されていることや貿易陶磁器などの広域に流通する品が出土していることを背景とし、中筋川の中上流域への流通上の結節点としての役割を担っていたと考えられています。



実りのある成果を発信できるよう、可能な限りのサポートをしていく所存です。

引き続きご高配を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

社会貢献事業担当 拝