AIを業務に活かす ―API活用の応用(クスノキ・プロジェクトへの招待 Vol.25)

こんにちは。インターン生の中村友南です。
突然ではありますが、みなさまはインターネットで商品を購入することはあるでしょうか。ネットショップでは、商品の説明だけでなく、実際に購入した人の感想を読むこともできます。
このようなレビューを参考にして商品を選ぶ方も多いのではないでしょうか。私自身も、商品を購入する際にはレビューを読んでから決めることがよくあります。
こうしたレビューは、企業の立場から見ても貴重な情報源です。顧客がどの点に満足し、どの点に不満を感じているのかを知る手がかりになるからです。一方で、レビューの数が増えてくると、それらをすべて人の手で読み取り、分析するのは簡単ではありません。近年では、このようなテキストデータをAIで分析し、自動化する取り組みが広がってきています。
さて、前回のブログでは、OpenAIのAPIを使って、大規模言語モデル(LLM)をPythonから呼び出す方法をご紹介しました。APIを使うことで、AIを単なるチャットツールとしてではなく、プログラムから利用できるようになることを取り上げました。今回は、APIをビジネスの中でどのように活用できるのか、その一例として「AIを使って顧客レビューを分析する」というテーマを取り上げ、実際にpythonを動かしてみます。
Pythonの動かし方や、APIの概念についてはこれまでのブログで詳しく解説しています。
ぜひご覧ください。👇👇
- 実践編―30分でPythonを触ってみる(クスノキ・プロジェクトへの招待 Vol. 21)
- 機械学習を1から学びたい方へ(クスノキ・プロジェクトへの招待 Vol. 22)
- Python初心者が機械学習で売上を予測してみた(クスノキ・プロジェクトへの招待 Vol.23)
- 大規模言語モデルを業務に組み込む―API活用入門(クスノキ・プロジェクトへの招待 Vol. 24)
企業では、レビューに限らずアンケートや顧客の声など、多くのテキストデータが日々蓄積されています。こうした情報には、商品やサービスを改善するためのヒントが多く含まれています。
例えば、次のようなレビューがあったとします。
- 商品は使いやすいですが、価格が少し高いと感じました
- 値段が高いので、リピートはしません
- デザインはとても良いですが、発送が遅かったです
- サポート対応は丁寧でした
- 他社サイトと比べて値段が高かったです
- 品質は良いのですが、説明書が分かりにくかったです
このようなレビューには、商品やサービスに対する顧客の満足点や不満点が含まれています。AIを使うと、こうした文章をまとめて読み取り、共通するポイントを整理することができます。
今回は、顧客の不満点を抽出する簡単な例を試してみます。
それでは、実際にPythonを動かしてみましょう。
Step1 Pythonでレビューを準備する
まずは、レビューのデータをPythonで用意します。

Step2 AIにレビューを分析させる
次に、OpenAIのAPIを使って、レビューの中から顧客の不満点を抽出してみます。

このコードでは、レビューの文章をAIに渡し、「不満点をまとめてください」という指示を出しています。
実行すると、今回のレビューに含まれる顧客の不満点を、以下のように抽出してくれました。

AIは複数のレビューをまとめて読み取り、そこに含まれる問題点を整理してくれます。
Step3 分析結果を可視化する
AIによってレビューの不満点が整理できたら、それをグラフとして可視化してみます。
文章のままでも内容は理解できますが、グラフにすることで「どの不満が多いのか」を直感的に把握できるようになります。
ここでは、先ほどAIが抽出した不満点を例として、簡単な棒グラフを作ってみます。
今回の例では、AIが次の3つの不満点を抽出しました。
この情報をPythonでグラフとして表示してみます。


上記のコードを実行すると・・・

このように分析結果をグラフとして、可視化することができるようになります。グラフにすることで、顧客がどの点に不満を持っているのかを直感的に理解することができます。
今回はレビューが6件だけなので、グラフもシンプルですが、実際のビジネスでは、レビューが数百件、数千件になることもあります。このようなとき、AIをAPI経由で利用すれば、こうした大量の文章をまとめて分析し、共通する意見や傾向を短時間で整理することが可能になります。
こういった作業をAIが担うことで、人はより自由に、創造的な仕事――ゼロから1を生み出す作業や、意思決定そのものに集中できるようになるのではないでしょうか。
次回ブログは、クスノキ・プロジェクト第1弾ワークショップ前、最後のブログです。
これまで扱ってきた内容を踏まえ、「業務そのものをAIでどのように再構築できるのか」というテーマを取り上げます。
単なるツールとしてのAIではなく、 “仕事の流れそのものを変える存在”としてのAIに焦点を当て、実際に手を動かしながらご紹介します。
ワークショップをより深く楽しんでいただくための内容となっておりますので、ぜひご覧ください。
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※当ブログの記述内容は弊研究所の公式見解ではなく、執筆者の個人的見解です。
株式会社原田武夫国際戦略情報研究所・インターン生 中村友南拝

