第10回世界水フォーラムへの取組み その2

2023.10.07

 先日、第10回世界水フォーラムに参加する日本チームと打ち合わせがありました。そこでは昨年の熊本水宣言を受けて我が国の立場をグローバル社会に対して発信する重要性が議論されました。そもそも我が国取組はどのようなものがあるのかを紹介します。

 水と言うとフランス勢を始め、西洋勢のイメージが先行しますが、我が国やアジア地域においても「水」に対する取組を深めていくスキームがあります。それがアジア・太平洋水サミットであり、アジア太平洋地域(49カ国)の首脳級を含むハイレベルを対象とし、水問題に対する認識を深め、具体的な資源動員や行動を促すことを目的として開催される国際会議です。

 第1回(2007年)では大分県で開催され、第4回目なる2022年では熊本県で開催されました。この第4回目で発信された水問題に対する我が国の貢献策として「熊本水イニシアティブ」が岸田総理発表されました。そしてこの熊本宣言をグローバル社会へ発信すべく今年(2023年)では世界中の国が集まるニューヨーク国連本部にて、上川総理特使として会合で発表しました。

参考

 2024年の第10回世界水フォーラムにおいては、我が国の立場をより政策として体現すべく姉妹団体のIISIAも含めた関係機関が意思決定に関わっております。姉妹団体IISIAが担当しているセクションは「ナレッジとイノヴェーション」で、スマート・ウォーター・マネジメントのためにどういう水の利用があるのかをナレッジを共有し貢献しております。 

 グローバル社会にロールモデルを示すPax Japonicaに近づいている過程を皆様に示していければと思います。

社会貢献事業担当 拝