水問題とは何か

2022.12.28

かつてソ連の宇宙飛行士であるユーリイ・ガガーリンが「the earth is blue(地球は青い)」と発言した。まさに文字通り、約7割が海である奇跡の星「地球」を形容したフレーズとして有名である。

しかしながら、宇宙から見た青い地球の様相を見せる「海」の全容量分が人類にとって使用できる水ではないことも留意すべきである。

地球上に存在する水の内、飲料用などで使用可能な水は2.5パーセントと非常に希少であることがわかる(参照)。

我々日本国内においては、蛇口をひねれば当然のように使用できる水だが、こうした日常の中で生活している日本人にとっては「水=資源」という意識は十分に浸透されていないのではないだろうか。

そして世界を見渡すと我が国における恵まれた環境とは相反して、淡水へのアクセスがそもそも欠如している地域などもあり、まさに政治的なゲームに介在する資源の一つと言っても過言ではないであろう。

今後水の分子構造の変化に伴い、水資源を巡る外交にも変化が予想される中、「世界水会議(WWC)」が開催する「世界水フォーラム」も注目である。なぜならば、水資源を巡る政策決定会合という点においては世界最大の会合だからである。

水資源を巡り、協調が謳歌される一方、水面下で各国の思惑も垣間見える。

次回は、地下水と世界水フォーラムについて投稿を行う。

社会貢献事業担当 拝