今だからこそ考える「社会資本(つながること)」の意義とは
今だからこそ考える「社会資本(つながること)」の意義とは
一般的によく聞く「つながり」という言葉ですが、昨今益々重要性を帯びており、「社会資本」という言葉で以下の通り定義されております。
Social capital is fundamentally about how people interact with each other. It is about:
1) the nature of our social connections
2) the norms and shared understandings that influence our action and interaction.
(参考)
(社会資本とは、基本的に人々がどのように相互作用するかということである。それは、
1)社会的つながりの性質
2)私たちの行動や相互作用に影響を与える規範や共有された理解についてである。)
上述の定義の他、社会資本(Social Capital)は様々な分野で概念化されており、例えば国際機関の経済協力開発機構(OECD)では、Well-being(幸福度)のフレームワークにおいて「将来のWell-being(幸福度)のリソース」に社会資本を含めた4つの資本を掲げています。(参考)
このように社会資本は人生において重要な要素の1つとも言えますが、
例えばフィンランドでは相談できる相手の人数が平均20~30人に対して、日本では平均2~3人と、社会資本の規模の違いが見られます。
最近の研究によると社会的孤立(Social Isolation)とアルツハイマー病および関連認知症(ADRD)のリスク増加が大きく関連していることがわかっているため、社会資本の促進が重要となっていきます。
身近な例でいえば「部分的社会の解放」においても、一部のコミュニティから離脱し、社会復帰するには個人と社会構造を結びつける機能を有している社会資本が重要な役割を果たすのではないかと考えます。ただ単に人的な資本を蓄積するのではなく、“社会”資本として離脱する多くの理由が「家族」であるように、自分以外の人・社会との関係は大きく影響し、またそれが次につながるステップとなるので
はないでしょうか。
社会貢献事業担当拝